合気道の開発センター  健氣道場

 

Безымянный

 

1969年4月26日、合気道の創始者、植芝 盛平大先生がこの世から旅立った。まるで偶然のように九日後に、新しい門下生が本部道場に入門しました。その名は稲越薫さんです。入門当時35歳。同い年の門下生は既に3・4段を得ています。そんな稲越さんは将来、大先生の教えを奥義を窮めると、当時だれも思いもしなかったでしょう。

強い動機をもって頑張っていれば、年齢は一切関係なく成功できます。稲越先生は長年に亘って開祖の継承者、植芝 吉祥丸先生のもとで厳しい修行を重ね、合気道七段を取得されました。それだけでなく、最も重要なのは、合気道の道を進み無技の技を身に付けたことです。

大先生と同じ合気道をしている人は世界でも僅かです。稲越先生はその中の一人です。ですから他の先生の方々と違い、相手の攻撃のスピードや正しさにこだわらないのです。

普段、実演のときに痛い技をかけられると、本当に痛くて、少しでも動こうとしたら骨折してしまいそうです。だが、稲越先生の痛い技は全く痛くないですが、完全に身動きが出来ません。

こういった技は無念無想でないと行うことが出来ません。大先生の言葉でありますが、「己を宇宙そのものと一致させる」というのは、無念無想の境地に達することであるとも言えます。これは大先生がその弟子たちに教えていたことです。これを我々の先生が私たち教えてくれています。自我と私欲の念を去り、敵と争おうとしない、宇宙との調和を保つという合気道の極意はどこかキリスト教の教えと共通しているではないかと思われます。こんな感覚で合気道をしていれば、自分は計り知れない能力を秘めた魂の持ち主だと気づくことができるでしょう。

稲越先生の人格を理解するにはこの言葉が最も良いのではないかと思います。合気道六段、植芝守央道主の親しい仲間ともいえる、日本で名を馳せた弁護士の言葉です。「お釈迦様の手の上の悟空」とあるよね。孫悟空は乱暴者で力強く、あっと言う間に千里も飛べるという。それでもお釈迦様の手の上にこんな孫悟空でも小さな砂粒にしか見えない。僕は合気道の六段を持っているかもしれないけど、稲越先生の手の上に小さな砂粒だ。」

 

 

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